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城口研究所の歴史

私が創立者の城口権三です。

Stage1 城口汚物下水処理研究所のはじまり
「日本の汚物下水処理は遅れている」
私は、医師開業免許を18歳でとった後、伝染病研究所(現在の東京大学医科科学研究所)で細菌学を専攻しているかたわら、アメリカやヨーロッパを横断する船に乗り船医となった。そこで海外の多くの諸都市を見るたびに感じたのは、なんて日本の汚物下水処理が先進国と比べて大変遅れているのだろうということだった。
「自分が学んでいる細菌学を、どうにか国内の汚物処理に利用できないか?」
ある時、学問的興味からアメリカに渡航する人々の検便を実施したところ、実にサンプルの95%の人が十二指腸病などの寄生虫病を患っていることが判明した。細菌学を学んでいる私は、この学問を汚物処理へと応用できないかと考え始めた。
このふたつの想いが、日本のトイレ革命へとつながっていく…
「城口式汚水浄化装置の完成」
私は研究に研究を積み重ねた結果、”臭くない、あふれない、病原菌を撲滅させる”という三拍子揃った、当時としては夢のようなシステムのトイレを完成させた。現在のトイレのほとんどが衛生的な水洗システムなのだから、想像がつきにくいだろうが、下水道さえ整っていなかった当時はこの「城口式汚水浄化装置」はとても画期的なものだったのだ。一般の住宅だけでなく、衛生さが求められる病院を初め、学校、官庁、劇場などの施設へ瞬く間に普及し、ついには建築基準法にも採用されてしまった。

*城口式汚水浄化装置を詳しく知りたい方に*
他の水洗便所による一般浄化装置とは違い、私が作ったシステムは細菌学を一番に考えた処理方法であった。その特徴は、腐敗槽において嫌気性菌の作用によって液化された汚水を、直接濾過槽に導く前処理として好気性菌室に導き、水平板上を薄層として通過させることであった。その際十分に空気に接触させることにより有害物質の大部分を酸化または発散させ、ここに棲息する好気性菌は多量の酸化性酵素を分泌し、空気中の酸素を溶入して好気性菌の発育も盛んになり洗浄効果も高くすることができた。さらに完全にするために自動消毒装置を施し、病原菌とくにチフス、コレラ、赤痢菌等を流出する汚水は完全に無害ななものとして放流することができた。この浄化槽が世間に認められ、大正9年に専売特許を取得した。これこそ現在日本の浄化槽の原型である。
大正便所之圖


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